寺坂真貴子です

弁理士です。

とうとうでた!midjourneyはAI名画ガチャだ

とうとう出たなどといっていますがいままでもAIガチャはいろいろなところで可能でした。
AIに『ゴッホの唐揚げ』と『セザンヌの唐揚げ』を描かせてみた→唐揚げリクエストブーム発生 - Togetter
いやベクシンスキー風とか通じる学習済みAIってある?
学習させた人もそれを知ってて調教につかうユーザーもすごくないですかこれ…。
  
 
で、ミッドジャーニーにしても
文章から美麗イラストを生成するAI「Midjourney」の使い方 | くいなゲームズ -KUINA GAMES-

Midjourney Beta - キーワードを元にAIの力でアーティスティックな画像を生成してくれるサービス!無料のオープンベータ版を利用可能!

AIに思い通りの絵を描かせられるのは誰だ! 「Midjourney」指示力選手権(1/4 ページ) - ITmedia NEWS
このへんをみていてもなんかいままでのとっちらかったAIと違わないと思います。
ところが

#midjourney - Twitter Search / Twitter
ここをみていると様相は一変してくる。「調教」できるくらいに画風パラメータをいじれ、有名架空キャラクターや有名架空の国名など具体的に「雰囲気」の要素を入れられる(しかも出力もかなり早い)ことによってかなりクリエイターにも実用的に使えるものになっているのだ。
「ヤーナム」「廃墟」「実在しない」などはかなり魅力的なパラメータのようだ。

自分が気にいったものはこのへん。

 
ここでFF14の世界観を指定することにより手軽に(いわゆる「二次創作」的な)発展イメージ画像が作成できてていることにも留意ください。
※私は二次創作は二次的著作物とは全く違うものであってそれぞれの二次著作物にも創作性があれば著作物性がみとめられるべきだという立場です。
 
AI制作された画像の許諾としては

無料おためし20分。この場合の制作物はAI側に所有権あり(AI作者に許可とらないと使えない)とのこと。
月額3000円で契約を結ぶと月間二百枚までつくれ、商業へ流用可能

とのことですがまた聞きで正確性はありません。随時変更ありそうですので使用前に各自ご確認ください。
 
これらの名画やイメージを誰が「所有」するのか?
いっそ共産的に「世界が所有」するのだろうか?
安価な芸術ガチャはすでにインターネット上にあります。
そろそろAIに法人格をあたえて職務著作をみとめたほうがいいです。
 
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なお「横転するトラック」のようなニュース性のある画像を手軽につくって悪用もできそうですが、その場合だれが責任(刑事罰)を負うのかという話もありそう。
これは使用時にディスコードという通話アプリを通すので携帯ナンバーからAI側への特定は可能そうです。
でも日本は国際条約でこのへん(フェイクニュース素材自体は無罪とか)ばっちりつめておかないとあとでヤバいことになりそう。