寺坂真貴子です

弁理士です。

いいめもダイエットと岡田斗司夫氏

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000031-zdn_b-sci

今、著作権法に関するこんな事件が飛び込んで来ました。

岡田斗司夫氏はもとからプロデューサー業、作家業、講師などの知的生産活動をしておられ、最近は特に、レコーディングダイエットに関する著述で最近多方面に有名になりつつあります。

いいめもダイエットは携帯を利用した記録に適切な携帯用ツールを含むサイトが開発済みであったところ、読者からの要望で、ツールを転用し、レコーディングダイエット用に使用できるツールも提供していたそうです。広告に名前を使用したいということで、岡田斗司夫氏に許可を求めながら受けられず、携帯ダイエット用サイトを開設して1ヶ月が経とうとしていたところです。

両者とも知的生産の努力を行って世間に成果をもたらしたのですが、その活用段階で不幸なコンフリクトが起こったようです。法的保護を申請も登録もせず、いわば不安定な状態のままぶつかり合った事件であり、すでにいいめもダイエット使用者などに影響が出ているため、最終的な成り行きにも予断を許しません。

このような事件はネット周辺に多く、どうも、若い人や、知的生産を行う人に知的財産権の適切な保護が難しいという印象を与えかねないので、とても心配です。

予防策の必要性を公知すべきであると強く感じます。

直接関係はないですが、知的財産保護の可否判断を雰囲気だけ知りたいかたは、10月8日づけ「ビジネスモデル」のエントリhttp://d.hatena.ne.jp/terasakamakiko/20071008/1191977407をごらんください。そして、今回のソフトウェアや、著作物が、それぞれどのような形で保護され活用され得たのか・・・どんな形だったら当事者が不幸にならなかったのか?法改正が必要だろうか?どんな仕組みがあればよかっただろうか?と考えてみるヒントにしていただければ幸いです。