寺坂真貴子です

弁理士です。

今の国家I種公務員の状況

今の国家公務員はかわいそうだ。国民へのサービスという天命を果たせないところまで無理を言われて泣きそうになっている人が多いと思う。もう自暴自棄になりかけているところもあるだろう。目の前の「今までのサービスはどうしてやってくれないの?」とクレームをいう顧客の群れを前に憂鬱になる人も多いはずだが、そもそも国家公務員の配属先に「顧客クレーム係」などはない。どこの大企業も中国に専業の顧客クレーム係を出して、IP電話で転送して安くあげているのに、国家公務員は上のものを出せ、といっても東大卒の48歳の課長(時給換算3000円、一分500円は稼いでいるはず)が出てきて、「大臣にいいつけてやる!」などというあほらしいクレームをはあはあと聞く無駄をしている・・。

「公務員は悪くない」などとというつもりではない。私がここでいいたいのは単純な善悪論ではない。
公務員の育ちというものをよく見てみると、やはり田舎でも東京でも、トップをつかんだ人の集大成だ。

余談だが典型3パターンで説明。
大器があるのは田舎の自営業、特に政治家(寸前の本家)の頭の良すぎて期待もされすぎるのをかるく「今度からお国のために働くんで」とかわして出てきた跡継ぎ。これは融通がかなり利く。けど、国のこととかじゃなくて、今の上司に言われたことを優先的かつ形式的にこなす。奥さんは専業主婦。いずれ田舎に帰って家業を継ぐつもりだから、そういう層に嫌われることはあまりしないし大臣にも受けがいい。難しいことは悩まずそのときがきたら考える。
多いのは70年代ベビーブーマー核家族、総中流型。女性の割合も高いが、核家族化でバックアップしてくれる家庭がないというか遠く離れているのにバックアップを期待される家庭ならある、ということも多く、共働きで裏側から削られて気力体力休暇力が薄くなっていることがある。子供や自分にお金を使う暇もない。休暇を売ってくれ、が口癖。学歴のない人、主流にいない人のほうが、単純にわりきれて件数ができたりするが、難件(公務員用語だね。ややこしい仕事)ばかりのとこでは休職(鬱とかだね)率が高い。
比較的若い世代、東京の都市部に実家があるので、実家からでも通える、寮で安くあげることもできるけどあえて自分の納得行く場所に一人暮らしを構える若い人は、独特の価値基準を崩したがらない。結婚なんてしない。しても子供は要らない。余裕があるから働くし、その余裕を維持するために働く。一を聞いて十を知ったつもりになれる。これから本当に悩むときにどうなるかはよくわからない。余談おわり。